債権保全

債権法の授業で試験範囲として出された問題です。 『詐害行為取消権の...債権保全

【民法】債権者代位権と詐害行為取消権の無資力の意味は同じですか?違いますか?ご教示よろしくお願いします。

ちょっとだけ意味合いが違うかも。
債権者代位権というのは、債務者の権利を差し置いて代位債権者が行使する、ということなんで、債務者の財産管理権の侵害に当たる。
だから、原則は制限されるが、債務超過になるようなおバカさんだったら、財産管理権を無視して代位してもいよねって話。
なので、債権者代位をしたから無資力状態から復帰できるか、という観点はない。
詐害行為取り消し権というのは、債務者が行った詐害的な法律行為を取り消して、責任財産の保全に役立てようという制度だから、財産管理権の問題というよりも責任財産がプラスに働く、という観点が強い。
もちろん、どっちも権利行使時点で債務者が無資力=債務超過であることが要件だけどね。

2017/1/21 16:35:28

債権者代位権や詐害行為取消権を行使できる対象として、債務者の債権が弁済期にあるかどうかは要件として書かれていませんが、弁済期になくては債権者は手出しできませんよね?

債権者代位の場合には、被保全債権(債権者が債務者に対して有する債権)と被代位債権(債務者が第三債務者に対して有する債権)と2個の債権が登場するので分けて理解することが必要です。
「債務者の『債権』が弁済期にあるかどうかは要件として書かれていませんが」についてこの『債権』が被代位債権を指しているのでしたら、当然のことですが弁済期にないと代位行使出来ません。
なぜなら第三債務者は自らの与り知らぬ債務者と債権者間の事情により期限の利益を喪失されられるいわれはないからです。
従って、債権者が裁判上の行使を求めてもまた第三債務者にとって保存行為に当たる場合であっても債権者代位は認められません。
ちなみに423条2項本文の規定する「裁判上の代位」や同項但書による「保存行為」に当たれば期限到来以前でも権利行使出来るとされるのは、上記の被保全債権に関する要件です。
従って、債権者は自らの債権(被保全債権)の期限が到来していなければ原則的に債権者代位は認められませんが、例外的に裁判上の代位や自らの債権につき保存行為に当たる場合には被保全債権の期限未到来であっても被代位債権の期限到来を条件として債権者代位は認められます。
次に詐害行為取消についてですが、この場合も債権者が債務者に対して有する被保全債権と債務者と受益者間の取消され得る行為(詐害行為)の2つが登場します。
「債務者の『債権』が弁済期にあるかどうかは要件として書かれていませんが」の『債権』が詐害行為と解すると文脈の通りが悪いので…なぜなら債務者・受益者間の取消され得る行為が例えば贈与契約によるものであったとすれば、その贈与契約の期限が到来しているからこそ贈与が履行されて債務者の一般財産が減少したのであり、期限の到来は当然の前提と考えれるからです。
債務者・受益者間で贈与契約が締結されて期限未到来の間は債務者の一般財産は抽象的に危険が生じているだけであってこの様な場合にまで詐害行為取消を認めることは債務者の財産処分権に過度な干渉であり財産権侵害として憲法29条1項に違反するものでしょう。
…『債権』は被保全債権を指しているものと考えますと、被保全債権が期限未到来であっても詐害行為取消権は行使出来ます。
従って「(被保全債権が)弁済期になくても債権者は(詐害行為取消により債務者・受益者間の行為に)手出しできま」す。
なぜなら被保全債権の期限到来が必要であるとすれば、帰責性のない債権者に債務者・受益者間の詐害行為を指を加えて見ていなければならないことを強要することとなるからです。
ここで被保全債権につき債権者代位の場合には原則的に期限到来が要求され、詐害行為取消の場合には要求されていない理由は、仮に被代位債権の期限も到来していたとしても権利行使するか否かの自由を債務者は有しているが、一方詐害行為取消の場合には客観要件として詐害行為と認定されることに加えて債務者・受益者双方に「債権者を害することを知」っていることが積極・消極要件として要求される上、債務者自らは無資力状態であるにも関わらず害意をもってする財産処分行為を債権者より保護すべきか否かという点での利益の比較考量によるものと思われます。

2015/4/24 01:56:44

丁寧に説明ありがとうございます。被代位債権と言うのですね!>

債権者代位権は詐害行為取消権とは違い裁判外でも行使できると書いてありますが、裁判外で行使できるってどういうことですか?例えばAがBに100万円の債権持っていて、Bが金返してくれないのなら、そのBがCに対して200万円ほど債権持っていたら、Aが直接Cにコンタクトとって事情を話して100万円をBの代わりに返してもらう事が出来れば、CはBから200万円返せという請求があっても、Aに返済した分を除いた100万円しか返さなくていいという事ですか?裁判上で行使する場合はいろいろ要件がありますが、普通債権者が、債務者の債務者を被告として訴訟起こすのですよね?補足Cは勝手にBの許可取らずに返してもいいんでしょうか?

第423条 債権者は、自己の債権を保全するため、債務者に属する権利を行使することができる。
ただし、債務者の一身に専属する権利は、この限りでない。
2 債権者は、その債権の期限が到来しない間は、裁判上の代位によらなければ、前項の権利を行使することができない。
ただし、保存行為は、この限りでない。
2項で、原則は裁判を通じることになっています。
例外として、もう返済期限が来てる場合と、保存行為なら平場で可能です。
A⇒B間の債権がもう期限が来てたら、Bがやるべき行為を代わりにできます。
この場合、B⇒C間の債権も弁済期にないとCは支払いに応じるわけがありません。
「Bができるにもかかわらず、サボってやらない行為を代わりにする権利」です。
なお、B⇒C間の債権がもうすぐ時効消滅しそうだ、というような場合、A⇒B間の債権の期限が未到来でも、AはBに代わって時効中断ができます。
保存行為だからです。

2015/2/22 06:54:28

あなたがいった条件満たしていたら、裁判外で勝手にBの許可無くCと交渉して借金返してもらっても、CはBにお金一部しか返さなくてもいいのか?>

債権についての質問です。
特定物債権を被保全債権として詐害行為取消権をすることができるかについての考えですが、判例では認められていますが、学説では否定されています。
これについて私見を述べるとしたらどのように述べればよいでしょうか。
解答お願いします。

質問にお答えさせて頂きます。
まず「私見」がどちらの説に立つのかによりますが、判例で認められる根拠、あるいは学説で否定される根拠を示して説得力のある理由を附せばいいと思います。
かつて良く流行った論証パターンですが、「この点……という説がある。
しかし……という批判がある。
思うに……。
以上のことから、この説が妥当と考える」というものがありますね。
このパターンをそのまま書くのはさすがにダメ(大学の先生はこの論証パターンを嫌う傾向が強い)ですが、考え方、書き方の例としては分かり易いとは思います。
以上です。

2015/7/29 22:30:29

下記の状況はどのようなパターンですか?第三者が無効になる意味がわからずです。
よろしくお願いします。
債権保全の必要があり、表意者が錯誤を認めている場合は例外的に、第三者が無効を主張することができる

A:債権者B:債務者(表意者)C:相手方Aが自らの債権を満足させるためにはBの資力がきちんとなければなりません。
Bが錯誤によりCと取引などを行った場合、Bの資力が減少してしまう可能性があります。
このような場合に、BC間の取引においては第三者であるAも、Bが錯誤を認めている限り自己の債権を保全するためにBに代わって無効の主張ができるという趣旨ではないでしょうか。

2014/11/30 17:51:06

民法、債権者代位権について質問です。
Q1:債権者代位権の制度は、特定の債権者の債権の保全を目的とするから、権利の代位行使により回収された代金等は、当該債務者に帰属する。
Q2:債権者は、債権者代位権の対象となる債務者の権利が物の引き渡しを内容とする場合には、その物を直接自己に給付すべきことを請求することができる。
回収された代金は結局、債務者のところに直接引き渡せるのか、債権者のところに帰属するのかいまいちわかりません。
債務者のところに引き渡すことも出来るとかいてあるので、例外規定ということでしょうか??分かりやすく教えていただけると助かります。
よろしくお願いします。

債権者代位権の目的は債務者の一般財産保全です。
従って、Q1:回収された代金等は、当該債務者に帰属します。
しかし、Q2:「物の引き渡し」を内容とする場合には、(その物を債務者に引渡すことを請求できるほか)直接債権者に給付すべきことを請求することができます。
債務者が受領しない場合に代位の目的を達成できないからです。

2018/5/23 22:01:23

債権者代位などによる土地分筆登記ができるのは、所有権移転や仮処分を前提とした場合のみになるのでしょうか?たとえば、(根)抵当権者や貸金債権者などの立場で競売(担保or強制のいずれでも)に入れる前提として、土地を分筆した方が高く競落され、配当も増えるということを想定し「債権の保全」という意味で土地分筆をするということはできないのでしょうか?

無理だと思うただ実務では銀行が要請してやっているけど一筆の土地を抵当に入れる場合、その土地の一部に古い建物が立ってると担保価値が下がるので、その部分だけ分筆して、更地状態の筆を作ってから抵当権を設定するただ、債権者代位だと自己の権利実現のための必要最小限の権利行使に限られるから、この分筆は代位行使は認められないと思うがむろんそれによって担保価値が上がるけど、それなくして権利行使が不可能というのはあくまでも外形上で判断すると思うがいかがか

2015/3/19 00:01:11

民法の債権者代位権について質問です。
不法行為による損害賠償請求権は債権者代位権の対象になるのでしょうか?例えば交通事故の被害者Aと加害者B。
AはBに不法行為による損害賠償請求をできますが、これAの債権者Cがいたとしたら、CはAに代位して、(Cの債権を保全するために)Bに損害賠償請求できるのでしょうか?

債権者代位権においては、行使上の一身専属権については、代位の対象とはなり得ないとされています(423条1項但書)。
財産的損害に対する損害賠償請求権は、右一身専属権に当たらないので代位行使が認められており、この点については争いはありません。
慰謝料請求権は、行使上の一身専属性があり、被害者自身が行使しない限り、代位の対象となりません。
ただ、いったん被害者が権利を行使し、具体的な金額が確定すれば、代位行使が可能となります(最判昭58・10・6民集37-8-1041)。

2014/9/13 03:19:57

叔母に50万円ほど貸して、かれこれ3年になりますが、返してくれません。
現在お金がないわけではなく(たぶん)、また借金がある事実は認めていて、返済を迫るたび、申し訳なさそうにはするのですが、結局、言を左右にされ、半年の約束を引き延ばされています。
借用書は取っていませんが、銀行振込の明細は取ってあります。
母(=叔母の姉)の手前、あまりおおごとにせず、しかし、いい加減、事態を打開したいのですが、何かいい手はありますでしょうか?なお、叔父はすでに亡くなっており、子供もいません。
血のつながった身よりは年金暮らしの私の母だけです。

まずは、金銭消費貸借契約書(借用書)を作り、債権保全しましょう。
契約書には、いつ、いくら、誰に貸したかを明記し、返済開始時期と返済方法を決めて記載すれば、履行を求めやすいのでは?返済条件の一例としては、年金の支給月ごとに2万円(多少の余裕をみた返済可能額)を返済する、とかに設定しておけば、お互いストレスフリーになるのではないでしょうか。
お金にルーズな人から取り立てるには、一括弁済より天引きに近い感じでの分割が効果的ですよ。

2010/10/14 22:36:18

債権法の授業で試験範囲として出された問題です。
『詐害行為取消権の被保全債権額は詐害行為当時の債権額を標準として決定されるため、詐害行為後に発生した債権額が被保全債権に加算されることはない』○か×か、できれば理由と答えを教えてください。

>『詐害行為取消権の被保全債権額は詐害行為当時の債権額を標準として決定されるため、詐害行為後に発生した債権額が被保全債権に加算されることはない』 「原則」としてなら、この記述は正しいです。
しかし、「例外」があります。
例えば、詐害行為時よりも前に金銭債権(元本債権)が成立し、その金銭債権に対する遅延損害金が詐害行為よりも後に発生したような場合です。
この「後から発生した」遅延損害金は、「債務不履行により新たに発生する債務というよりは、元本債権の拡張であるから例外的に被保全債権に加算される」とするのが判例です(最判平8.2.8)。
なので、詐害行為後に発生した債権額が被保全債権に加算されることはない、とは言い切れないので、設問記述は×と判断してかまいません。

2014/7/2 21:51:10

-債権保全

© 2020 頭悪い人が大金を持つとどうなるか実験